昨日は夜更かしして、WWDC 2010のキーノートスピーチを中継するgdgtのライブブログを見ていた。友達とTwitterで「one more thingキタコレ」とかやりとりしながらだったので(笑)、疲れたけど、結構愉しかった。
ジョブズのスピーチの大半はiPhone 4についてのものだったが、個人的には、iBooksについての発表が気になった。iBookstoreで買った電子書籍は、iPadとiPhoneとiTunesで共有して読むことができるようになり、ブックマーク情報なども同期されるという。また、従来のePubの他に、PDFファイルを読み込んで表示することもできるようになった。
推測するに、アップルはiBooksによる電子書籍の閲覧&流通環境を、今後さらに強化していくつもりなのではないかと思う。今はまだePub形式の書籍しか販売されていないが、そのうち表示機能を拡充して、もっと多彩なビジュアルやレイアウトの雑誌などもiBookstoreで販売する戦略だと考えた方が自然だ。
最近、iPadむけにちらほらとリリースされている書籍や雑誌の単体アプリや、アプリ内で課金する書店型のアプリなどは、必ずしもアップルが望んでいる流通形態ではないはずだ。書籍や雑誌の販売は基本的にiBookstoreに一元化する方がアップルにとってはスマートだし、予算の少ない出版社や著者でも参入しやすくなる。
音楽、映像、アプリ、書籍、雑誌‥‥。アップルは、デジタルコンテンツの流通をすべて掌握して、ユーザーが離れられなくなるエコシステムをさらに拡大しようとしている。作品を世に出すための障壁が低くなるのは歓迎だが、コンテンツクリエイターがその利益で生活していくことは、さらに難しくなるかもしれない。いろいろな意味で、怖い時代になったものだ。

