January 2010 Archives

この間、「辛そうで辛くない少し辛いラー油」というまだるっこしい名前のラー油を買った。

このラー油、ネット経由のクチコミで人気沸騰しているらしく、近所のスーパーの棚にも一瓶しか残っていなかった。ふたを開けると、中にはフライドガーリックとフライドオニオンがぎっしり。見た目はものすごく辛そうだが、なめるとそれほどでもない。ごはんに乗せて食べろと書いてあったので、やってみると、確かにうまい。でも、これはちょっとカロリー高めな食べ方かも(笑)。

ラー油なのでもちろん餃子につけてもいいだろうし、割とあっさりした野菜中心の料理に合わせてもいいような気がした。試しに大根ステーキのソースにしてみたら、かなりハマって、うまかった。インスタントラーメンなどにちょこっと入れたりするのにも便利そう。

まあでも、とにかく名前がまだるっこしい(笑)。

長い道程

最近は、広告系の本の執筆に集中している。

考えてみれば、この本の企画がスタートしたのはかれこれ一年も前。僕の役割は十数人の広告関係者にインタビューした内容を文章にまとめるというものだったが、企画の性質上、出版社から取材対象者へのアポ取りが難航し、取材が本格的に始まったのは去年の夏だった。以来、「Web文章作成&編集術 逆引きハンドブック」の編集作業の合間に、コツコツと取材と執筆を続けてきて‥‥ようやく、長い道程の終点が見えてきたような気がする。手元にある一人分の原稿を書いて、二月上旬に行う最後の人の取材と執筆が終われば、その後の推敲作業などはあるものの、とりあえず一区切りはつけられそうだ。

それにしても、一人につき約三時間、これまでに三十時間以上のインタビューのテープ起こしをしてきたのかと思うと‥‥テープ起こし業者としてもやっていけるんじゃないかという気がしてきた(苦笑)。でも、やっぱり僕は、自分の言葉で文章を書いている時が一番愉しい。

サリンジャー死去

朝、Macを立ち上げてニュースをチェックしていると、J.D.サリンジャーの訃報が目に飛び込んできた。

ライ麦畑でつかまえて」は、たしか高校三年の時に読んだ。野崎孝訳のその文章は、口語体でありながら流麗なリズムで読みやすくて、ご多分に漏れず僕もすっかり魅了された。ただ、あの頃の僕が本当の意味でこの本を咀嚼し、自分なりに理解できていたかというと、どうも怪しい。「この本がいいと思えるならいっぱしのセンスの持ち主だ」みたいな見栄もちょっとあったかもしれない(苦笑)。

僕が特に好きなのは、主人公のホールデンと妹のフィービーのやりとりだ。ホールデンが一人で西部に行こうとしてフィービーに別れを告げようと待っていると、フィービーが自分もついていくつもりで勝手に荷造りしたスーツケースをひきずってきた場面とか、ラストの回転木馬の場面とか。今、本棚から取り出してパラパラとめくってみたら、しっかりその場面のページの角が折ってあった。やっぱり僕も、いろんな意味でサリンジャーの影響を受けていたのだと思う。

1965年に雑誌に作品を発表したのを最後に、サリンジャーはニューハンプシャーの田舎町で隠遁生活を送り、ずっと沈黙を守り続けた。噂では、まだ誰も知らない作品が存在するのではないかと言われている。

iPad雑感

昨日の夜は、アップルの新製品発表会をネットで見るために、夜更かしをしてしまった。ついに登場した噂のタブレット、iPad。以下はその雑感。

事前にいろんな噂が飛び交って、期待値が異様に大きくなっていたせいもあるが、iPadのスペックに関しては、正直ちょっと拍子抜け。「でっかいiPod touchなんじゃね?」という印象だった(笑)。でも、発表会終了後にアップルのサイトに掲載されたデモムービーを見て、「これはすごいかもしれない‥‥」とちょっと認識が変わった。とにかく、動作がシンプルで、スムーズで、直感的なのだ。触っていれば、何となく使い方がわかってしまう。iPhoneで培ったインターフェイスデザインのノウハウが存分に活かされている。

作ろうと思えば、他社のネットブックのように小型でそこそこのスペックのノートパソコンも作れたはずだ。だがアップルはそれをせずに、iPhoneをスケールアップして、iPhoneとMacの間のポジションに入る製品を作ることを選んだ。たぶんそれは、アップルがテクノロジーから発想するのではなく、ユーザーが生活の中のどんなシーンで何を必要としているのか、という視点から製品を発想しているからだと思う。

その象徴が、発表会のステージに置かれたソファだ。ジョブズをはじめとしたプレゼンターはソファに腰掛け、膝の上で軽くiPadを抱えながらタッチ操作をしてみせた。あれは、「iPadはこういうシーンでこう使うものですよ」というデモンストレーションだ。居間のソファにのんびりもたれながら、マルチタスクでややこしい作業をしたいと思うような人はいない。MacともiPhoneとも違う生活のシーンの中での使い方を提案する、うまいプレゼンテーションだったと思う。

職業柄、気になるのは、電子書籍について。詳細が不明な点も多いが、iPad向けに電子書籍を配信する方法はいくつか考えられる。一つは、今回アナウンスされたiBookstoreによる配信。もう一つは、現時点でiPhone向けにいくつか存在する単体のアプリとしての配信。そしてもう一つは、すでにiPhone用も存在するアマゾンのKindleアプリでKindle向け電子書籍を購入して読む方法だ。これらの方法が共存する方向になるのかどうかは予断を許さないが、いずれにしても、日本の出版業界に電子書籍が台頭してくるのは、もはや避けられない流れだろう。

個人的には、電子書籍のようなデジタルコンテンツに対してはそれほど抵抗感はないけれど、紙の本のよさというものも大切にしていきたいとも思う。やっぱり今の自分にできるのは、それがどんな形であれ、一冊々々、いい本を作っていくことだけなのかもしれない。

「デザインの現場」休刊

昼、江ぐちのラーメンを食べ納めに行った後、ささっと散髪。家に帰ってから、広告系の本のテープ起こしを進める。

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老舗のデザイン専門誌「デザインの現場」が、3月27日発売号をもって休刊することになったという。

この雑誌とは、僕はフリーランスになって間もない頃からのお付き合いで、毎号というわけではなかったが、ちょくちょく記事を書かせていただいていた。当時の編集部の中核メンバーだった田邊さんや宮後さんは、本当に優秀な編集者さんで、当時の僕が知っているかぎり、他のどの出版社よりもきっちりとした仕事をされていたと思う。現在は二人とも書籍のセクションに移られているが、田邊さんは寄藤文平さんの「ラクガキ・マスター」を担当されたばかりだし、宮後さんには去年、「リトルスターレストランのつくりかた。」の件でものすごくお世話になった。

雑誌自体も、細かいところまで気配りの行き届いた丁寧な造りで、今となっては数少ない「ちゃんと作られた雑誌」の一つだった。クリエイターの方々にとっても、「デザインの現場」で作品を紹介されるということは、一種のステイタスシンボルのようなものだったのではないかと思う。

そんな「ちゃんと作られた雑誌」が、また一つ姿を消す。休刊に関しては社内的な事情があるようだが、残念でならない。でも‥‥「廃刊」ではなく「休刊」なのだから、いつかまた、何かしらの形で甦ってくれたらいいな、と思わずにいられない。

一か八か

終日、部屋で広告本のテープ起こし。昼も夜も自炊したので、今日は一歩も家から外に出ていない。

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先週発売になった「Web文章作成&編集術 逆引きハンドブック」だが、今日付の東京IT新聞に書評が載ったりしたからか、なかなか好調な滑り出し。アマゾンでも割と上位にランクインし、一時的に在庫切れになるほどの状態だという。

本を作る側の人間としては、発売前に「これは絶対売れる!」という確信を持てることなんて稀で、いつもおっかなびっくり、一か八かの博打を打つような気分で発売日を迎えることがほとんどだ。特に今回の本の場合は、テーマは比較的地味だし、ターゲットとなる読者層もそう幅広くはないと思っていたので、正直言って、ほっとした。これも著者の松下さんをはじめ、関係者のみなさんの努力の賜物だなと思う。

こんな本があったらいいなという本、こんな本を読みたいなと思える本を、これからも作っていこう。

いびつな街

夕方から銀座で広告系の本の取材。今回も長丁場だったが、何とか乗り切った。

帰りがけに編集者さんとも話したのだが、最近の銀座は、何だかいびつな感じの街になっているような気がする。国内外の高級ブランドが自己主張の強い形状のビルを次から次へと建てているせいで、街全体の風景が、まとまりがないというか、しっちゃかめっちゃかというか、すこぶる残念なことになってしまっているのだ。これは、最近の表参道あたりにも共通する現象かもしれない。

もっと街全体のことを見越して、抑制を効かせた設計にしてくれればいいのに、と思う。

江ぐち閉店

昨日、三鷹には知る人ぞ知る名店が多いと書いたばかりのところに、寂しい知らせが届いた。

三鷹駅南口の老舗のラーメン屋、江ぐちが、一月いっぱいで閉店することになったそうだ。このお店、開業してから60年以上にもなるそうで、「三鷹でラーメンといえば江ぐち」と呼ばれるほどの存在だった。久住昌之さんが書いた「小説 中華そば「江ぐち」」という本にも登場しているのは、地元の人間にはあまりにも有名な話だ。

450円で食べられる、昔ながらの素朴なラーメン。あの狭い店内で、大勢の常連さんが背中を屈めてラーメンをすする光景は、もう見られなくなるのか‥‥。

閉店前に、食べ納めに行かなければ。

三鷹の名店

広告系の本の原稿をきりのいいところまで進められたので、今日はオフ。

おひるにリトスタで週末限定のチキンカツカレーを食べ、そこからぶらぶら歩いて、こいけ菓子店へ。来月から始める別の企画に絡んで、フカザワさんとちょっと打ち合わせをさせてもらう。今夜のおやつ用にショートブレッドも購入。

家への帰りしな、古書上々堂デイリーズハイカーズデポをひやかし、まほろば珈琲店でコーヒー豆を買う。こうしてゆっくり歩いてみると、三鷹は、知る人ぞ知る名店揃いの街だなあとあらためて思う。暮らしやすくて、離れがたい、地味だけど不思議な魅力を持った街だ。

今日はよく歩いた。明日からまたきりきり働こう。

編集者の役割

去年の暮れ、編集作業に忙殺されていた本が、ようやく発売になった。

この本で、僕は企画と編集を担当した。原稿整理や校正作業など、自分自身の作業もそれなりに大変だったが、ライターやデザイナー、DTPオペレーターなど、関係者の方々の役割分担やスケジュールをそれぞれどうやってコントロールしていくかを考える作業の方が、心理的には大変だったような気がする。

本や雑誌を作る時の編集者の役割で一番大切なのは、「いい本を作りましょう!」というまっすぐな思いでスタッフを鼓舞して、チームを結束させ、みんながなるべく気持よく仕事ができるようにすることだと僕は思う。本気でいいものを作ろうとしたら、何もかもスムーズにうまくいくなんてことは稀だ。時にはスタッフ同士が衝突したり、弱い立場のスタッフにしわよせが及ぶこともある。そういう時に水際に立って、時には嫌われ役になることも覚悟の上で、それぞれのスタッフが最大限の力を発揮できる状態を作ること。それができる人が、誰からも信頼される「いい編集者」なのではないかと思う。

自分はまだ、その境地には遠く及ばないな‥‥。

webwriting.jpgWeb文章作成&編集術 逆引きハンドブック
文:松下健次郎
イラスト:白根ゆたんぽ
価格:本体2000円+税
発行:ワークスコーポレーション
A5判200ページ
ISBN978-4-86267-079-3

僕が企画と編集を担当した本が、このたび発売になりました。Webに載せる文章には印刷物とはちょっと違ったロジックやテクニックが求められますが、そうしたコンテンツを執筆・編集する際に必要な知識を、この本では豊富な図解とともにQ&A形式でわかりやすく解説しています。困った時にパラパラとめくれば、すぐ参考になる答えが見つかる一冊です。

断水

朝の九時から午後三時まで、マンションの受水槽を清掃するとかで、その間は断水になった。

この断水、いつもの僕の生活時間帯にちょうどぶつかる形になるので、そのままでは朝シャワーも朝飯の自炊もトイレも、ほとんど何もできなくなってしまう。今日は午後から水道橋で打ち合わせの予定が入っていたし、断水で不自由な思いをするくらいなら、早めに起きてすぐに身支度して、さっさと出かけてしまうことにした。

駅周辺の銀行や郵便局や薬局などを回って、細かい用事を片っ端からすませていく。それでも打ち合わせまで時間が余ってしまったので、各駅停車の総武線で秋葉原まで行って、ヨドバシカメラで展示品のカメラをいじくって時間を潰す。やれやれ、断水のせいで、すっかりペースを乱されてしまった‥‥。

まあ、二年前の今頃、断水どころか電気すらろくに通じない厳寒期のラダックで暮らしていた時のことを思えば、どうってことはないのだが。

地デジ

朝、うちのマンションの各部屋に接続されているケーブルテレビ回線の点検をするということで、ケーブルテレビ会社の人がやってきた。僕はケーブルテレビに加入していないのだが、地上波放送はそのまま回線から受信できる仕組みなのだ。

「つい先日、このマンションに接続していた回線を、双方向の高速通信ができるものに変更しまして‥‥要するに、これからは地デジが見られるようになります!」

知らなかった。今まで地デジ視聴不可だったのか(笑)。

点検が終わった後、ケーブルテレビ会社の人はパンフレット片手に、「今なら初期費用がお得です!」と熱心に加入を勧めてくれたのだが‥‥。申し訳ない。そこまでテレビを見ていられるような優雅な暮らしはしていないので(苦笑)。

あ、でも、あと一年くらい経ったら、小さくてもいいから地デジ対応テレビを買わなきゃな。その頃にはもうちょっと安くなってるんだろうか。

油絵

午後、電車に乗って埼玉へ。リトスタのホールスタッフの沼田章子さん(通称ぬまっち)の絵の展覧会を見に行く。

沼田さんの描いた絵は、どれも白を基調にしながらもさまざまな淡い色が織り込まれていて、とても繊細な、そして彼女らしいなと思わせる心象風景が表現されているのが印象的だった。考えてみると、キャンバスに描かれた油絵をこんな間近で見たのはひさしぶりだ。中学、高校の頃は僕もちょこっと油絵の真似事をしていたのだが、油絵の具をオイルで伸ばし、絵筆やナイフでキャンバスに塗り付ける時のあの感触を思い出すと、何だか懐かしくなる。

沼田さんには、自分が描きたいと思う絵を素直に描いて、そしてそれを一人でも多くの人に見てもらうことを続けていってほしいなあ、と思う。

ハイチのためにできること

先日、ハイチで発生した大地震。被害は相当深刻らしく、死者は数十万人に上るのではないかという情報もある。現地の状況があまりにも混乱していて、救援活動も難航しているようだ。

日本から遥か彼方、カリブ海の小国でのことだから、日本の人々の関心がどことなく薄いのも、ある意味仕方ないことなのかもしれない。だが、明日1月17日は、阪神・淡路大震災が起こってから15年目にあたる日だ。あの時、世界中の国々が被災地を支援してくれた。僕たちは今、ほんのささやかなことでもいいから、ハイチのためにできることは何なのかを考えるべきだと思う。

テレビ朝日ではハイチ大地震による被災者を支援するため、電話一本で寄付できる「ドラえもん募金」を行っている‥‥が、昔ながらのダイヤルQ2で、携帯電話やひかり電話では募金できないのが難点。グーグルは、UNICEFやCAREへオンラインで募金できるページを開設している。iPodを使っている人なら、アップルのiTunes Storeの特設ページから米国赤十字社に募金をすることができる。

募金以外では、たとえばTwitterユーザーならTwibbonを使ってみてはどうだろう。これはTwitterで使っているアイコンにちょっとしたマークを付加できるサービスなのだが、「Haiti」で検索して設定すれば、アイコンにハイチ支援の意思を表すためのマークを付けることができる。一人でも多くの人に、ハイチの悲惨な状況を気にかけてもらうこと。そのための意思表示を効果的に行えるのがネットの利点だと思う。

ここに挙げたのはほんの一例で、まだまだハイチの被災者のためにできることはたくさんあるはずだ。日常のせわしなさにかまけて、彼らのことを忘れるようなことだけはしたくない。

さらなる魔法

午後、汐留で取材の予定があったので、早めに出かけて、銀座のアップルストアでMagic Mouseを購入。他の家電量販店ではほとんど在庫がないらしいが、さすがに本家本元には在庫があった。

長丁場の取材を終え、ラッシュアワーの中央線でもみくちゃにされながら帰宅。さっそくMagic Mouseを設定してみる。お〜、指でなでるとスルスルスクロールする‥‥と、しばし感動していたが、やがて、何かおかしいことに気付く。カーソルの移動速度が妙にトロい。設定を最速にしても、「よっこらしょ」という感じで大きく手首を動かさないといけない感じなのだ。うーむ。

ネットを検索してみたところ、みんな同じように「トロい!」と言っている(苦笑)。ターミナルでコマンドを打ち込んで改善する方法はすぐに見つけたが、それでもまだまだトロいので、しばらく情報を漁っていると、MoreMagicというよさげなシステム機能拡張を発見。さっそくインストールして設定してみると、おお! 速くなった! どうにかまともに使える状態になって、ホッとひと安心。

ただ気になるのは、この謎めいた設定画面‥‥(笑)。

保証書

夕方、急にマウスの調子がおかしくなった。

バッテリ切れかなと思ってエネループを交換してみたものの、いっこうにMacに接続できない。ネットで症状を調べてみたところ、もれなく本体交換されるような症状らしい。弱った。トラックパッドじゃ仕事にならない。

買ってまだ一年経っていないし‥‥と思って、保証書を探してみるも、ない。ない。どこにもない。解説書やCD-ROMはあるのに、保証書はうっかり捨ててしまったらしい。オーマイガッ。なんてこった‥‥。

あーもう、こうなったら、明日Magic Mouseでも買ってくるか。もともと使ってみたかったし‥‥と、負け惜しみを呟いてみる。

親戚の子供

朝、宅配便が届く。封を開けると、去年の暮れに校了したWeb系の本の見本誌だった。

毎度のことながら、自分が手がけた本の見本誌が届くと、感無量な気分になる。去年から今年にかけて、ラダックの本、リトスタの本、そして今回のWeb系の本を作ってきたが、それぞれに対する関わり方の度合いが違うので、見本誌を手にした時の感慨も微妙に違う。

写真も文章も100パーセント自分で手がけたラダックの本は、実の子供。共著という形になったリトスタ本は、甥っ子か姪っ子。企画と編集を手がけた今回の本は、親戚の子供。うまく言えないが、そんな感じ。

まあでも、喜びの度合いにはそんなに差はないような気もする。こうして本を作る仕事に携わることができる自分は、幸せだなと思う。

僕の言葉

終日、部屋で原稿を書く。外は、みぞれ混じりの冷たい雨。東京では初雪ということになるらしい。

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この間、仕事の合間にラダック関連の情報を検索して調べていたら、ある人がラダックの旅行記を書いたブログを見つけた。

その旅行記は、写真を交えながら何回かに分けて掲載されていたのだが、最後の回の文章が、何だか妙なことになっていた。というのも、その文章は、僕が書いた「ラダックの風息」の最終章をところどころ改変しながらもそのまま流用して、まるでその人が書いたかのように仕立てられていたのだ。

もしかするとその人は、僕の本を読んだ後、自分の体験に重ね合わせて共感してくれていたのかもしれない。自分ではその感想をうまく書けかったらそうしただけのことで、悪気はなかったのかもしれない。

でも、あれは、僕の言葉だ。気の遠くなるような時間を積み重ねて、かけがえのない大切なものを引き換えにしてまで、必死になって掴み取った言葉だ。それを、さもその人が掴み取った言葉であるかのように流用、改変されてブログに書かれているのを見ると、何ともやりきれない気持になる。

残念、としか言いようがない。

モモ

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昨日は、以前ラダックでお世話になったテンジン・クンガさんご夫婦の引越祝いということで、彼らのお宅で開催されたモモパーティーに参加してきた。

クンガさんは料理が上手で、今回も本格的なモモを仕込んでくれた。そもそも包む皮からして、アタ(インドでよく使われている全粒粉)を用意してくれていたほど。アタを使うと、モモの皮は茶色っぽい色になるのだが、噛みしめた時の旨味が全然違うのだ。

みんなでワイワイ言いながら包んで蒸したモモは、本当にうまかった。雪と氷に閉ざされたラダックの村で食べさせてもらった時のことを思い起こさせる、懐かしい味がした。

おみくじ

終日、部屋で広告系の本のテープ起こし。どうにか一区切りつけることができた。

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今年の元旦、安曇野の穂高神社に初詣をした時、おみくじを引いてみた。

‥‥大吉だった。

「わがおもう 港も近く なりにけり ふくや追手の かぜの まにまに」

以下、結構いいことばかりが書いてあって、新年早々、いい気分になった。普段は神頼みなどまったくしない性分だが、こうやって大吉が出ると信じてしまって、今でも机のデスクランプの下に置いているあたり、自分も都合のいい人間だなと思う。

‥‥まあ、別にいいか(笑)。

健康診査

朝から近所の病院に行く。武蔵野市から通達のあった、無料の健康診査を受けるためだ。

最初に身長を測った時、思っていたより二センチ近く高かったのには驚いたが(朝だからか?)、その後はレントゲンを撮られたり、心電図を取られたり‥‥と、検査は粛々と進む。血液検査のための採血をする時、注射針を何度も差し込まれてぐりぐりされたのには、さすがにちょっと閉口した。最終的な検査結果は一カ月後に出るとのこと。

いったん家に戻って、午後は眼科の病院へ。視力などの測定の後、眼底検査のために、瞳孔を開く目薬を差される。この目薬がなかなか強力で、時間が経つにつれ、周囲のものがぼやーっとかすんでしまう。目がー、目がー、とムスカ状態。困った。これでは家に帰っても仕事にならない。

何だかんだで、丸一日つぶれてしまった。やれやれ。

父親のカメラ

終日、広告系の本のテープ起こし。かなりがんばったつもりだが、まだまだ先は長い。

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先日、安曇野に行った時の話をもう一つ。

滞在中、僕は父親の書斎スペースの脇にあるベッドで寝起きしていたのだが、その書斎にあるカメラ用の防湿庫の中に、キヤノンの最新型カメラ、EOS 7Dが入っているのを見つけた。

「あれ? このEOS 7D、いつ買ったの?」

父親によると、それまで持っていたミノルタの交換レンズを下取りに出した時に買ったらしいのだが、問題は、そのカメラの存在を知らなかった母親(苦笑)。

「あなた‥‥それ、いつの間に買ったの? もう、ニコンのカメラがあるじゃない! 旅行に二台も持っていくわけ? まったく‥‥」

ごもっとも(笑)。

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ナショナル・ジオグラフィックが120年分の雑誌の内容をデータ化して、160GBのハードディスクに入れて販売しているらしい。199ドルというのは安いなあ。日本でも販売してほしい。

捕らぬ狸の皮算用

先日安曇野に行った時、父親から、マミヤの古い中判カメラとレンズ三本を譲り受けた。

父親からは「自分はもう使わないし、下取りに出して、お前が仕事用のカメラ機材を買う時の足しにすればいい」と言われていたので、今日の午後、新宿にあるカメラ店に持っていって、買取査定をしてもらうことにした。事前にネットで検索して調べてみると、意外といい値段で買い取ってくれそうだったので、内心、ちょっと期待していた。

だが、動作確認をしてもらったところ、カメラボディに不具合があるらしく、修理しようにも型番が古すぎてパーツもないとのこと。レンズ三本はそこそこいい値がついたが、カメラボディは期待外れの結果に終わった。うーん、残念。

捕らぬ狸の皮算用、あえなく外れる(苦笑)。世の中、そうそううまい話はないものだな。

カタキ

今日から仕事始め。関係各所へ新年のご挨拶メールを書いた後、広告系の本の原稿を書き進める。

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年末年始に安曇野で会った甥っ子は、まだ二歳にもならないのに、すっかり達者に言葉をしゃべるようになっていた。単語を並べるのではなく、大人とも普通に会話できるほど。あまりによくしゃべるので、保育園ではかえって孤立気味になっているほどだという(苦笑)。

ただ、今の甥っ子にはどうしてもうまく言えない言葉がいくつかあって、たとえば僕の名前である「タカキ」は、何度教えても「カタキ」としか言ってくれない。近い将来、僕は甥っ子に命を狙われるのだろうか‥‥(笑)。

ちなみに、亡くなった僕の祖母は、二歳だった頃の僕がカタカナを読むことができていたと主張していたらしい。まあ、いくらなんでもそれはないだろう。

雪の安曇野

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あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

年末年始は、岡山の実家の面々と安曇野で落ち合って過ごした。今回は姪っ子に加え、もうすぐ二歳になる甥っ子にも密着マークを受け、トイレに行く時も戸口までついてこられるほど(苦笑)、四六時中まとわりつかれている状態。ソファに寝そべってぼけーっとお笑い番組を見るような、正月らしい自由時間はまったくと言っていいほどなかった。

‥‥まあいいか(笑)。普段は一人きりの時間ばかりなわけだし。

二人に密着マークを受けながらも、村営の温泉には二回行けたし、白鳥や鴨が飛来する池に写真を撮りに行ったりもしたし、まずまず楽しめた正月だったと思う。

大晦日から元日にかけて、安曇野は雪になった。写真は、素手で雪玉を作って喜ぶ姪っ子。

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