ちょっと訪ねてみたいお店があったので、国立駅近くの住宅街をぷらぷらと歩いていた時のこと。
一軒の家の軒先に、大きな木が立っていた。梢には、鮮やかな色の柿がたわわに実っている。一人のおじいさんが、梯子を使って木に登っている。高枝切りバサミを使って、柿を切り落とそうとしているのだ。木の下では、おかみさんが長い柄の虫取り網を差し伸べて、落ちてくる柿をキャッチしようとしている。
「ほら、もっとこっちに寄せなさい!」「ここ?」「そうそう!」
柿の木の下で繰り広げられる、家族の情景。どうってことないんだけど、いいなあ、と思う。

