午後、笹塚で打ち合わせ。終わった後、渋谷に移動して取材。トラブルが発生してばたばたしたものの、どうにか乗り切る。
今日のインタビューでは、自分にとっても参考になる話を伺うことができた。
たとえば、デザイナーという職業を選んだ人は、始めてから三年目くらいで壁に直面するという。ある程度の才能に加えて、経験も積み、技術も向上し、それなりのものは作れているはずなのに、ダメ出しが急に増える。周囲から要求されるハードルが、それまでよりも高くなるからだ。同時に、駆け出しの頃は自分のやりたいことを追求していたのに、仕事でいろんな人の都合をすり合わせているうちに、そこそこの及第点を取ることに満足して、本当に自分のやりたいことで勝負しなくなってしまう。そこにも周囲とのギャップが生まれる。
その壁を、どうやって越えるか?
新しい挑戦を、恐れないこと。やりたいことを、やり切ること。そのために必要な技術を磨き、目標と技術とのバランスを取ること――。
一つの壁を越えても、それで終わりではない。五年目には五年目の、十年目には十年目の、二十年目には二十年目の壁がある。壁はますます高くなっていく。でも、越えることをあきらめて、現状維持でいいと思ってしまったら、後はもう下がっていくだけだ、と。
確かにそうだな、と思う。僕の仕事も同じだ。ラダックの本で一つの壁を越えられたような気はしていたけれど、次の壁は、気がつくともう目の前にある。越えなければ、この壁を。

