「わかりやすさ」の功罪

午後、新宿でリトスタ本のデザインの打ち合わせ。冒頭のカラーページ部分の構成を検討したり、必要な素材を確認したり。表紙のデザインについても検討したのだが、アートディレクターの渡邉さんが面白いことを言った。

「わかりやすすぎるデザインだと、読者に見切られてしまいますよ」

僕のような編集者の立場からすると、表紙のデザインには「わかりやすさ」という保険をかけたくなる。売上を直接左右しかねない部分だから、どんな本なのかが確実に読者に伝わるように、万全を期しておきたくなるのだ。でも「わかりやすすぎる」表紙は、平積みされているのを読者が見ても、「ああ、そういう本なんだ」とスパッと見切られてしまって、手に取られなくなるのだという。「あれ? これ何?」という余地を多少残しておく方が、手に取られる確率が高まるのだとか。

なるほどなあ、と思う。本作り、まだまだ奥が深い。

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