午後、吉祥寺での打ち合わせ(これも書く仕事でも撮る仕事でもない)を済ませたあと、小ざさの最中を手土産に(笑)、水道橋で開催中の「たかしまてつを 手帳絵展」に行く。
この展覧会は、たかしまさんがちょっとした待ち時間などに自身のほぼ日手帳のページに描いていたイラストの数々を展示したもの。会場が、たかしまさん行きつけの美容室の待合室というのもユニークだ(髪をカットしなくても展覧会だけ見ることも可能)。ステンドグラスとU字型のテーブルが印象的な待合室に、A6サイズの手帳のページに描かれたイラストがずらりと展示されている。
ほぼ日での人気連載「ブタフィーヌさん」とはまた少し違ったタッチのイラストは、ラフでありながら味わいがあって、一つひとつ見ているだけで、ほのぼの、うきうきしてくる。何より、ほぼ日手帳のページにそのままイラストが描かれているのがいい。ページに印刷された日付や方眼や「毎日の言葉」がイラストと微妙に絡んで、独特の雰囲気を醸し出しているのだ。スキャンデータではなく、手帳をバラして額装したページをそのまま見られるから、原画だけが持つ質感を感じ取ることもできる。
こんな風に、毎日、呼吸をするように絵を描くことができたなら、どんなに楽しいことだろう。そう思わずにはいられない。僕は絵を描くのは無理だけど、せめて、呼吸をするように写真を撮ったり、文章を書いたりできるようにはなりたい。かすかな願望だが。

