午後、竹橋で雑誌の企画会議に出席。
こうした会議に出席したのはずいぶんひさしぶりだが、以前とは自分の中で企画の面白さを測る際の尺度がちょっと変わったような気がする。何というか‥‥読者の姿を結構具体的に想像するようになった。
一人の人が書店に立ち寄って、本棚の前で足を止め、手に取り、ぱらっとめくって、おっと驚いたり、にこっと笑ったりして、それをレジに持っていく。元はといえば、ただの印刷された紙の束なのだから、それにお金を払ってもらうというのは大変なことだ。
どうすれば、その本を手に取ってもらえるか。どうすれば、読み終わったあとでも「買ってよかった!」と思ってもらえるか。そのためには書き手だけでなく、編集者やデザイナー、印刷業者、営業担当など、関わるすべての人がそれぞれありったけの思いを込め、その本を面白くする努力をしなければならない。「出せばいい」「こなせばいい」と思っている人がいたとしたら、それは必ず読者にバレる。月並な結論だけど、手に取ってもらう価値のある本を作るのに、近道やトリックはない。
自分もこれからいろんな本を作ることになるが、少なくとも、想像の中の読者ががっかりした顔をするような本は作らないようにしなければ‥‥と思う。‥‥現実世界の書店で自分の本を手に取っている人がいたら、怖くて見ていられないけど(笑)。

