January 2009 Archives

イメージと違う

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一昨年にラダックで暮らしていた頃からのことなのだが、「Days in Ladakh」を通じて僕の存在を知った人に会うと、たいてい同じようなことを言われる。

「いやー、山本さんって、思ってたイメージと全然違いますね!」

じゃあ、会う前はいったいどんなイメージだったのかと訊くと、

「もっといかつくて、日焼けしていて、ひげもじゃの冒険家みたいな人かと思ってた」

で、実際の印象は?

「なんというか‥‥普通のおにーちゃんですね!」

うん、そっちの方が正しい(笑)。

確かに、チャダルの時にはそれこそ生きるか死ぬかという思いも味わったけれど、僕は冒険家でもアルピニストでもなく、パドマ・ドルジェのような仲間がいてくれなければ何一つできない、ただのヘタレだ。それは僕自身が一番よくわかっている。

自分がラダックという場所で何かを成し遂げたなんて、今でもまったく思っていない。あの土地で暮らしている人たちに、僕は居場所を与えてもらっただけだ。「ラダックの風息」では、そうして過ごした日々の中で感じたことをそのまま書いただけにすぎない。

というわけで、僕は「いかつくて日焼けしたひげもじゃの冒険家」ではなく、「普通のおにーちゃん」なので、よろしくお願いします(笑)。

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GR DIGITAL IIがアマゾンで36600円。安っ。懐具合さえよければ、うっかり買ってしまいそうだ‥‥。

入稿

朝からラダックの本の校正の追い込みをかけた後、夕方、デザイナーさんから無事に入稿したとの知らせが届く。ほっとした。来週、色校正のチェックを残してはいるが、これでどうにか予定通りに発売することができそうだ。編集者さんもデザイナーさんも、魂を込めて仕事してくれているのが伝わってきて、泣けてくる。

というわけで、「Days in Ladakh」でも本の情報を公開した。表紙の画像も初公開。アマゾンに情報が載るのはまだ先だけど。

はー。もうちょっとだ。

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単行本の仕事ばかりしていたせいか、アシストオンで偶然見かけた、ディック・ブルーナの装丁作品を集めた「Bruna - ZWARTE BEERTJES」がやけに気になる。見ているだけでウキウキしてきそう。欲しい。

地味な作業

ラダックの本の入稿を明日に控え、今日も編集者さんとデザイナーさんとメールでやりとりしながら、修正を重ねる。「ここを一文字分空けて」とか、「この漢字にルビをふって」とか、本当に些細なところまで、徹底的に煮詰めていく。

出版社への就職を希望している学生さんの夢をぶち壊すようで申し訳ないけど、本来、本や雑誌を作る仕事というのは、華やかでもなく、カッコよくもなく、こういう地味で細かい作業の積み重ねだ。でも、これを積み重ねていくからこそ、本の完成度はアップするし、何というか‥‥一種の「質感」のようなものを纏うようになるのだと思う。

少なくとも、地味な作業を積み重ねずにテキトーに作られた雑誌や本は、ちょっと見ただけでわかる。自分の本がそんな風に思われないようにしなければ。

清貧に甘んずる

昼、リトスタで知人の編集者さんと新しい本の企画について打ち合わせ。まだ採用されるかどうかはわからないが、この本を書くことは2009年の目標の一つだし、編集者さんも企画を気に入ってくれたみたいなので、吉報を待つことにする。

帰宅すると、先週お会いしたばかりの別の編集者さんからメール。先方が企画している本の執筆依頼だ。これは大変なことになった‥‥。

もし、二冊の本を同時に執筆することになれば、少なくとも夏くらいまでは、それらの作業にかかりきりになる可能性が高い。そうなるとその間は、雑誌などで記事を書いたりすることが難しくなる。本の印税が入ってくるのはまだずっと先だし‥‥。いかん、貯金がガンガン減っていく(汗)。

まあでも、ここで焦ってやっつけ仕事をして日銭を稼ぐより、腹を括ってじっくり本に取り組んだ方がいいのかもしれない。これが、清貧に甘んずるというやつか。‥‥いや、単なるやせ我慢か(笑)。

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2001年宇宙の旅」のHAL9000をシミュレートしたスクリーンセーバー「The HAL Project」。シンプルで洗練されていて、なかなかいい感じ。真夜中にじーっと見てると、ちょっと怖くなるけど。

dezagen0902.jpg1月27日発売の「デザインの現場」2009年2月号の特集「2009年はこの若手に注目! 新鋭デザイナー50人」で、中野デザイン事務所の中野豪雄さん、オールライト工房の高田唯さん、spfdesign Inc.の鎌田貴史さん、カイブツの木谷友亮さんについてのインタビュー記事を書きました。

表紙

本の編集作業も、いよいよ大詰めに突入。今週末には入稿しなければ‥‥。

今はもっぱら、表紙のデザインの策定に取り組んでいる。デザイナーさんから送られてきたデザイン案のPDFファイルを見ながら、メールをやりとりして意見を交換し、細かいところを修正していく。言うまでもなく、本を作る上でもっとも重要な作業の一つなのだが、表紙のデザインを決めるのがこんなに愉しいと思えるのは、未だかつてないことだ。顔文字ならこんな感じか(笑)→(0゜・∀・) ワクワクテカテカ

それにしても、この表紙‥‥一言で言い表すとしたら、「卑怯」かな?(笑) ほんとにもう、目にした人のハートをズギュンと射抜く感じ(特に女性の)。あと少しだけお待ちを。

小休止

朝、実家の両親から電話。先日行ったらしいタイ旅行の土産話を聞かされた後、またしても野菜を送るとの由。とりあえず、まだ残っているジャガイモ以外の野菜をオーダー。さて、今度はどうやって消費していくか‥‥。

昼、リトスタにおひるを食べに行くと、昔の職場の同僚さんが来店。以前僕が写真展をやった頃からこの店を気に入ってくれたらしく、時々遠路はるばる食べにくるらしい。ごはんを食べつつ、しばらくのんびりと話をする。

かつて高山なおみさんがシェフを務め、2003年に惜しまれつつも閉店した吉祥寺の名店KuuKuuのオーナーで、まめ蔵というカレー屋さんのオーナーでもある南椌椌さんが、Days in Ladakhにコメントを寄せてくださっていて、びっくり。世間は狭いというか何というか。

夜、晩飯にシチューを煮る。市販のルーを使ったので、手順はカレーとほぼ同じ。うまくできた。次は牛スネ肉を煮てビーフシチューでも作ってみるか‥‥。

そんな感じで、今日は小休止。ひさびさに脳みそを使わない一日だった。

当たり前の結論

朝からゲラチェックに没頭し、夕方頃にようやく終了。我ながら誤字脱字の少ない原稿だった(笑)。この時間ならまだ間に合うはず、と武蔵野郵便局まで走り、EXPACKでゲラを版元に送る。やれやれ、これで自分的にはひと山越えた。

夜、新大久保で飲み会。同業者との飲み会となると、必然的に最近の仕事の話になるわけで、どこそこの雑誌が休刊するだの、どこそこは制作費を削ってきただの、聞こえてくるのは景気の悪いことばかり。自分が今やっていることが、ものすごく浮世離れしたことに思えてくる(苦笑)。

でも結局、最終的に到達するのは、至極当たり前の結論なのだ。僕たち書き手は、自分たちが面白いと思えることを書いて、それを雑誌や本にしていくしかない。景気がよかろうと悪かろうと、僕たちにできること、僕たちに求められていることは、それしかない。仕事がないから、ギャラが安いからといっておざなりな仕事をするくらいなら、ライターなんてやらない方がましだ。

一心不乱

本の校正ゲラが宅配便で届く。玄関で伝票にサインしている時、白髪頭の業者のおじさんが「今日はだんだん晴れてきたねえ!」と嬉しそうに言う。「そうみたいですねー。ご苦労さまです!」と返す僕。朝っぱらから清々しいやりとり(笑)。

がっつり濃いめに淹れたコーヒーを飲みつつ、ゲラチェック開始。一心不乱に没頭し続け、100ページを過ぎたあたりで我に返ると、もう夕方。打ち合わせの予定が入っていたので、あわてて着替え、電車に乗って四ッ谷へ。

打ち合わせは結構長引いてしまい、帰りに晩飯を食べようと思っていた洋食エリーゼには、タッチの差で閉店時間までに間に合わなかった。仕方なく、すぐ近くにあったバンビへ。ひさびさに食ったなあ、バンビランチ。学生時代に茗荷谷の学生寮に住んでいた頃は、茗荷谷店で飽き飽きするほど食ったっけ。びっくりするほどあの頃と同じ味だった。

おうちのカレー

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矢継ぎ早に電話やメールが来て、その対応に追われる。ここ数日で、急にいろんなことが一度に動きはじめたような気がする。どうなることやらわからないが、やれるだけのことはやってみよう。

‥‥で、有言実行というわけで、夜はカレーを作る。最初はルーから自分で作ろうかとも思ったが、忙しくて時間がなかったので、スーパーでジャワカレー中辛を買ってきた。タマネギを飴色になるまで炒め、牛肉とジャガイモと人参を炒め、水を注いで煮て、ルーを投入。一緒にリトスタで買ったカレー粉を投入したら、いい香りがついて、うまくできた。

普通に市販のルーで作るのは簡単だけど、カレーというやつは、極めようとすると大変そうだ。インドカレーにタイカレー、種類はいろいろあるけど、やっぱり僕が好きなのは、ごく普通のおうちのカレー。今日作ったみたいに、肉や野菜がゴロゴロ入ったやつ。

‥‥それにしても、ジャワカレーって、本場のジャワカレーとはかなり違うなあ(笑)。

里芋

終日、部屋で仕事。昨夜届いた初校をチェックして、編集者さんとメールであれこれ打ち合わせしたり。あさっては雑誌の仕事の打ち合わせが入ったし、それとは別に進めている新しい本の企画の準備もしなければならないし。せわしない日々が戻ってきつつある。

夜、実家から送られてきた里芋と金時人参を鶏肉と一緒に煮る。里芋というやつは、皮はむきにくいわ、ぬるぬるするわ、下茹で中も油断するとすぐ吹きこぼれそうになるわで、めんどくさい野菜だけど、ちゃんと料理すると、ねっとり、なめらかで、とてもうまい。前にも書いたが、やっぱり、手間をかけることを惜しんではいけないなと思う。

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カレー専用の米「華麗舞」発売。‥‥そういえば、自炊を始めてずいぶん経ったというのに、まだカレーを作ったことがなかった。明日はカレーにしよう。

初校

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遅い時間にもそもそと起き、パスタを茹で、コーヒーを淹れ、ぼんやりと過ごす。頭の中ではいろんなアイデアがグルグル回っているけれど、どれもまだ捉えどころがない。

夜、デザイナーさんからラダックの本の初校PDFが届く。こうして自分の文章と写真がきちんと一体化されてデザインされたものを目にしたのは初めてだったのだが、思わず、ぞくっと鳥肌が立ってしまった。これは‥‥もしかすると‥‥ひょっとすると‥‥いけるかもしれない‥‥。

ていうか、これで売れなかったら、それはもう全面的に僕のせいだ(苦笑)。編集者さんも、デザイナーさんも、本当に頑張ってくれている。あと一息、自分も頑張らなければ。

書店徘徊

午後、御茶ノ水で新しいクライアントさんと顔合わせ。編集や執筆の仕事をいくつかいただけることになりそう。帰国して以来、ラダック本にかまけてろくに営業活動もしてなかったので、そろそろ本腰を入れなければ。働かざるもの食うべからず。

打ち合わせが終わった後、秋葉原をちょっとぶらついて、総武線で新宿へ。大型書店を徘徊しつつ、自分なりにあれこれリサーチ。時々は本や雑誌が売られている店頭をじっくり回らないと、今どんなものが旬で、どんなものが飽和状態で、どんなものが狙い目なのか、実感として感じ取れなくなる。ラダック暮らしでしばらくブランクが空いてしまっていたけど、だいぶ取り戻せてきた感じ。

夜はチベット人男性と結婚した友人と犀門で飲み会。月曜日だというのに店内は満席。新宿ならではのどこか猥雑な雰囲気が漂っていて、居心地がよかった。やっぱり僕は、こういう店の方が性に合う。

セットアップ

昼、リトスタに出かけて、期間限定のチキンカツカレーにありつく。その後はデイリーズでちょっと買い物をしたり、北口の喫茶ルノアールでゆず茶をすすったり。ここのルノアールは初めて入ったのだが、他と比べてもそんなに店内がくすぶってないというか(笑)、まったりしたいい雰囲気。外で打ち合わせたり、原稿を書いたりする時には使えそうだ。

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二日ほど前にアマゾンで注文したファクス複合機が届いた。ブラザーのMyMio MFC-930CDNという機種。性能とかデザインにはさほどこだわらずに、必要な機能が揃っていて値段が手頃な製品を選んだのだが、開梱してからのセットアップのスムーズさには、正直ちょっと感動した。

設置ガイドという薄い冊子を見ながらLANケーブルとモジュラーケーブルをつなぎ、電源をオン。あとは液晶モニタに表示される指示に従って、インクカートリッジを入れたり、時刻を合わせたりすれば終了。Macの方の設定も、CD-ROMでドライバをインストールしただけ。以前使っていたファクス複合機と外付けの電話機の設定ではさんざん悩んだだけに、今回の作業のラクさは拍子抜けするほどだった。

カタログに載っている画質や印刷速度といったスペックも重要な要素だけど、誰でも簡単にセットアップできるかどうかというのも、同じかそれ以上に重要なスペックだ。そういう意味では、最近の家電は本当によく考えて作られているなあと思う。‥‥まあ、ウンウン悩みながらセットアップするのも、それはそれで楽しいんだけど(笑)。

NTTのチラシ

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うちの郵便ポストには、毎日のようにいろんなチラシが投函されている。それらのほとんどは読まれることもなくゴミ箱に直行することになるわけだが、自分が悪いわけでもないのに、何だかおそろしく無駄なことをくりかえしている気がして、時々嫌になる。

まあ、チラシを配っている人にはそれなりの切実な理由があるのかもしれないが、中には、どう考えてもまったく無意味なチラシを投函し続ける輩がいる。それはNTT、またはその委託を受けた業者だ。

うちのマンションには光ファイバが敷設されているので、NTTのBフレッツのサービスを利用することができる。僕は引越の際に加入し、工事担当者に接続工事をしてもらって、以来使い続けている。ところが、加入してから3カ月以上経った今になっても、郵便ポストにはいまだにBフレッツ勧誘のチラシが、しかもものすごい頻度で投函され続けているのだ。これを無意味と言わずして何と言おうか。

きっとNTTは、光ファイバの敷設が完了しているマンションのリストを業者に渡して、業者はそれらのマンションの郵便ポスト全部に、定期的にチラシを投函し続けているのだろう。NTTからしてみれば、利用者の郵便ポストだけ避けてチラシを投函させるのは手間がかかるから‥‥という言い訳をするのかもしれない。でも、こっちからしてみれば、もう利用しているのに、ゴミにしかならない勧誘チラシをしつこくしつこく投函され続けているのだ。不愉快にならない方がおかしい。

ユーザーを不愉快にするだけの無意味な勧誘チラシを業者に配らせて金と資源を無駄にするくらいなら、バカ高い利用料金を値下げしてもらいたいものだと思う。

台割

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編集者さんから、ラダックの本の台割が送られてきた。

台割とは、本のどのページに何を載せるかということを指定する一覧表のようなものだ。普通の本ならたいして難しくもないのだが、今回の本の場合、写真が大量に挿入されるのでかなりややこしい。予算の都合上、すべてのページをカラーで印刷するわけにもいかないので、構造的にカラーページが入れられる場所は限られてくる。それをどう配置して、本文の流れと違和感のないように写真を選んで載せていくか。叩き台にするための案を考える時は、僕もかなり悩んだ。何しろ、全部で240ページもあるのだから。

今日送られてきた台割では、編集者さんは僕の意向を汲んでくれつつも、ビジュアル的にこうした方がいいのではないかという提案を随所に盛り込んでくれていた。やっぱり、本というものは、一人で作るよりも他の人の手を借りた方が、いいものができるような気がする。

編集作業は、来週と再来週が峠になりそう。ちなみに、ラダックという地名には、「峠を越えて」という意味がある。

bookofillusions.jpgポール・オースターの小説が日本で広く知られるようになったのは、1995年に、彼が脚本を手がけたウェイン・ワン監督の映画「スモーク」が公開されたのがきっかけだった。「スモーク」から派生した「ブルー・イン・ザ・フェイス」や、1998年に公開された「ルル・オン・ザ・ブリッジ」では、オースターは脚本だけでなく監督も務めている(ちなみに「ルル・オン・ザ・ブリッジ」では、当初オースターは友人のヴィム・ヴェンダースに監督を頼むつもりだったらしい)。そうした豊かな映画体験を得た彼が映画をテーマにしたこの「幻影の書」を書くことは、ごく自然な成り行きだった。

飛行機事故で愛する妻と二人の息子を喪った主人公ジンマーは、絶望から逃れるために、六十年近く前に行方不明になったサイレント映画の喜劇役者、ヘクター・マンの短篇映画についての本を書いた。ところが、その本が出版されてしばらく経ったある日、ジンマーの元に、ヘクターの妻と名乗る女性から手紙が届く。ヘクターは生きている、まだ誰も観たことのない長篇映画のフィルムもある、だからヘクターに会いにきてほしい、と。なぜヘクターは、突然ハリウッドから姿を消したのか。なぜヘクターは、誰にも観られることのない映画を撮り続けていたのか――。

オースターという人は、これまでの作品の中でも常に「自己とは何か」というテーマにこだわり続けてきた。過去の登場人物の多くは、たった一人で文章を書くことで自己と向かい合い、しばしば破滅へと陥っていく。「幻影の書」では、ヘクターは誰にも観られることのない映画を撮るという狂気の沙汰としか思えないことをやり続けているが、作中に登場するヘクターの映画「マーティン・フロストの内なる生」は主人公が小説を書くことが重要なモチーフとなっているのだ。ここまでやられると、そのこだわりもあっぱれとしか言いようがない。オースターにとって、文章を書くこと、書くことで自己と向き合うことは、それほどまでに重要な行為なのだろう。

物語自体は、まぎれもなく悲劇だ。登場人物のほとんどは破滅へと向かう。にもかかわらず、この物語には最後に希望が残されている。とことん自己と向き合い続けてきたオースターが、この「幻影の書」で主人公にそうした道を歩ませたことには、彼なりに深い理由があったのではないかと思えてならない。

読んでいて印象に残ったのは、作中に登場するヘクターの映画、特に前述の「マーティン・フロストの内なる生」について描写している部分だ。鮮烈なイメージと緻密なディテールが冴えに冴えた筆致で描かれていて、読んでいると脳裏のスクリーンに映像が投影されているような気がしてくる(ジンマーがそうであったように)。小説の他の部分が物足りなくさえ思えるくらいだ(笑)。

この傑作をものにしたあと、オースターはどこへ向かったのだろうか。邦訳されていない作品は、まだ4作ある。原書を読む根性はないので(苦笑)、おなじみ柴田元幸さんの訳でそれらを読むことができる日が来るのを、気長に待ちたいと思う。

南の島の管理人

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インドの山奥の次は、南太平洋の珊瑚礁の島で暮らすのも悪くないかもしれない。

オーストラリアのクイーンズランド州観光局が、グレート・バリア・リーフにあるハミルトン島の管理人を募集しているという。報酬は半年間で900万円(すげーなおい)。ハミルトン島までの往復航空券が提供されるほか、現地では高級住宅を無料で借りられるとのこと。

仕事の内容は、散歩したり、日光浴したり、シュノーケリングしたり‥‥と、要は毎日遊んで暮らしていればいいらしい。ただし、その模様を毎週ブログで報告しなければならないのだとか。

‥‥とりあえず、僻地からブログを更新するのは、得意中の得意だ(笑)。

ノロ

日本で、いや世界で一番たくさんの国々を旅している猫は、間違いなくノロだと思う。

友人のKenzoさん夫妻が飼っているこの黒猫は、子猫の頃に捨てられていたのを久我山のラーメン屋さんに拾われ、Kenzoさんのところにもらわれてきた。動作がノロかったのでノロと名付けられたらしい。

ビロードのようにつやつやした毛並を持っているほかは、とりたてて変わったところもない、ごくごく普通の黒猫のノロ。唯一の特技は、車に乗っけられて高速を突っ走ろうが、どんなに遠く離れたところに連れて行かれようが、まったく動じない図太さを持っているということ。まあ、いくら神経が図太いからといって、そんなノロを手荷物扱いで飛行機に乗せてヨーロッパにまで連れて行ってしまうKenzoさんも、ずいぶん酔狂な人だなあと思うが(笑)。

ノロの旅路は「ヨーロッパを旅してしまった猫のはなし」という本のシリーズになり、今やポストカードやカレンダーにまで登場する人気者に。Kenzoさん夫妻が経営する生花店「La hortensia azul」にはノロ目当てに地方からはるばる上京して訪れる人も少なくないという。

そんなノロは今、何をしているかというと‥‥またしても、ヨーロッパに旅立っているのだった(笑)。今頃はウィーンでのんびりしているらしい。優雅な猫だこと。

伝えようとする力

西新井のショッピングモールで奥華子のフリーライブが開催されるというので、電車に乗って出かける。会場はものすごい人だかりで、ライブが始まってからも足を止める人がみるみる増え、たぶん6、700人くらいにまで膨らんだのではないかと思う。

彼女の歌を生で聴くのは去年の春以来だったが、やっぱりCDとは迫力が全然違う。けっして演奏するのに向いているとはいえない環境でも、歌唱力や技術の範疇を越えた何かがびりびりと届いてくる。思いを伝えようとする力の圧倒的な強さ、とでもいうのだろうか。路上でとことん鍛え抜かれた歌声は、さらに深みを増していた。

最後に演奏された彼女の原点ともいえる曲「タイムカード」を聴いて、自分も初心に戻らなければ、とあらためて思った。

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帰りに東京駅まで出たついでに、八重洲地下街のGUMBO & OYSTER BARへ。新春フェアで生牡蠣の盛り合わせが1000円だった。ラッキー。生牡蠣に焼き牡蠣、バター焼きに炊き込みごはん。あまりのうまさに、しばし我を忘れる。やっぱり、オイスターバーではお上品に食べるより、欲望の赴くままにがっつくのがよろしいかと。

学生時代に長距離走の練習に明け暮れていたせいで、身体を使って人と争いごとをするのには、ほとほとうんざりしている。今の趣味である自転車に関しても、ゆくゆくロードレーサーは欲しいと思っているけど、それは一人で爽快に走りたいからであって、自転車レースに出ようなどとは夢にも思ってもいない。

‥‥でも今、ちょっと気になる自転車レースがある。それは、スーパーママチャリグランプリ。F1のレースにも使われるサーキット、富士スピードウェイをママチャリで走破するチーム対抗7時間耐久レースだ。出走できるのはママチャリ、つまり、カゴが装着されている車輪26インチ以下のお買い物用自転車のみ。ギア付きは可だが改造は不可、でも装飾は可。いやはや、つくづくバカだ(笑)。

この真冬にこんな酔狂なレースに参加する人なんているのかと思いきや、昨日開催された第2回大会には、なんと1万1000人が参加したらしい。平和な国だ‥‥。次の大会にエントリーするには最低4人以上の参加者が必要なので、僕一人ではどうにもならないが‥‥興味のある方、連絡下さい(笑)。

同じ笑顔

夜、風呂から出てテレビをつけたら、「世界ふしぎ発見!」でブータンの特集をやっていた。最近外国人が体験できるようになった、農家でのファームステイの様子を紹介していたのだった。

取材は昨年秋に行われたものらしい。麦や野菜の収穫の様子や、ステイ先の農家の人々とのなごやかな交流が紹介されていた。ビールを飲みながらそれをぼんやり見ているうちに、どういうわけか、僕はうっかり泣きそうになってしまっていた。

僕はブータンにはまだ行ったことがない。でも、映像に出てきたブータンの人々の無垢な笑顔は、どこかで見たことがあるような気がしてしまう。それは、僕が一昨年と昨年ずっと一緒に過ごしてきた、ラダックの人々の笑顔と同じだった。そう思い当たったとたん、あの場所で暮らした日々のことが、突然、次から次へとフラッシュバックしてきて、どうにもたまらなくなってしまったのだ。

あらためて思った。ラダックは僕にとって、本当にかけがえのない場所だ。だからきっと、僕はまた、あの場所に戻ることになるのだ、と。

蟄居

一日中、冷たい雨。東京では明け方、初雪が降ったらしい。仕事で外出する予定もないので、今日は一歩も外に出ないと決めた。昼はパスタをゆで、午後はコーヒーを淹れ、夜はカリフラワーとブロッコリーをカレー粉で炒める。

頭の中は、本の編集作業のことでいっぱい。編集者さんとデザイナーさんとの間でメールのやりとりをくりかえすが、なかなかフォーマットが確定しない。フォーマットが決まったら、次は台割の策定。それから最終的な写真の割り付けを決めることになる。山が来るのは来週から再来週になりそう。うーむ‥‥。とりあえず、どんなフォーマットになっても対応できるように、写真の割り付けのイメージを練る。

一歩も外に出なかったのに、何だかやけに疲れた。

洋食エリーゼ

午後、デザイナーの井口さんの事務所に行って、打ち合わせとチェック作業。終わってから外に出るともう真っ暗。腹も空いていたので、帰りに四ッ谷で途中下車して、ひさしぶりに洋食エリーゼへ。

店に向かう道すがら、僕の頭の中は何を食べるか決めかねて悶々としていた。いつもなら迷わずオムライスだが、今は冬季限定のカキフライ定食がある。あそこのカキフライは大粒でじゅわっとジューシーで、今までの人生で食べた中でも最強レベルにうまいのだ。でも、あのきれいな薄焼き玉子に包まれた、王道まっしぐらのオムライスも捨てがたい。うーんうーんどうしよう‥‥。

結局、カウンターに坐る直前にカキフライ定食を注文。ほどなく運ばれてきたそれは、やばいくらいにうまそうだ。悦に入ってiPhoneで写真を撮っていると、ホール係の女の子がにこやかに笑いながら、僕の右隣にいた女性の一人客のところに皿を運んできた。

「オムライスにカキフライのトッピングのお客様ー! おまたせしましたー!」

なにーーーーーーー!!!!! Σ( ̄□ ̄;

そ、そんな裏技があったとは‥‥。ぬかったわ。

実家の野菜

朝、ラダックの本の担当編集者さんから電話。ある印刷会社からいい見積が得られたという朗報だった。ここ最近気を揉んでいたので、とりあえず一安心。本に必要なデータを作ったり、デザイナーさんから届いた本文組フォーマットのPDFをチェックしたりして過ごす。これがいわゆる仕事始めか。

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去年の暮れ、実家の両親が畑で育てた野菜を大量に送ってきてくれた。とはいうものの、野菜料理のレシピなんてそんなに知らないので、ネットで調べながらの手探り状態。特に小カブのレシピに悩んでいたのだが、洗ってから皮ごと厚めの輪切りにして、フライパンで弱火でじっくり焼けばいいと教えてもらう。味付けは塩とこしょうのみ。実際やってみると、ただ焼いただけなのに、びっくりするほどうまかった。調べてみると、高山なおみさんの「野菜だより」という本の表紙にもなっている調理法だとか。

両親は別に本職で農業をやっているわけではなく、親戚に借りた畑で自分たちが食べる分の野菜を作っているだけなのだが、真っ当に育てられた野菜は、単純な調理法でもしっかりうまい。というより、過剰な化学肥料や農薬で真っ当に育てられていない野菜の味に、僕の方がいつのまにか慣らされてしまっていたのだろうか。

Stay hungry. Stay foolish.

初めて触れたパソコンは、Macintosh SE/30だった。学生の頃、旅の資金を稼ぐためにバイトしていた小さな出版社で、企画書や書類を作るために社員の人のSE/30を借りていたのだ。モノクロの9インチモニタが嵌め込まれた、小さな魔法の箱。ワープロくらいしか使ったことがなかった僕にとって、それは強烈な衝撃だった。これがあれば、どんなことでもできるような気がする。僕は社員の人たちにどやされるほど、仕事も忘れてMacに夢中になった。

数年後、僕はMac関連の情報を扱う雑誌の編集部で働くようになっていた。当時のアップルコンピュータは業績が低迷していて、Macの生みの親であるスティーブ・ジョブズが復帰して改革の大鉈をふるっていたものの、楽観的な見通しを持っている人は周りに誰もいなかった。自分もそのうち、あのいけ好かないWindowsを使わなければならなくなるのか‥‥と、僕自身も憂鬱な気分で働いていた。

1998年5月、あの日の朝のことはよく憶えている。

「うわっ、これが新型?」「何だこれ?!」「iMacだって!」「すげえ!」

編集部の誰もが興奮し、サイトに掲載された写真とスペックに釘付けになった。ケーブルにまで半透明素材を使った美しいデザイン。潔く整理されたインターフェイス。ジョブズでなければ、この斬新なコンセプトの製品を世に送り出す勇気は持てなかっただろう。その後しばらくは、編集部もiMac特需でどえらいことになる。僕はジョブズが生み出した小さな魔法の箱(サイズ的にはかなり大きくなっているけど)の底力を、まざまざと見せつけられることになった。

たぐいまれなカリスマとセンスと先見の明を備えている一方、人間的にはちょっとどうなのと言われることも多々ある(苦笑)スティーブ・ジョブズ。でも、彼がいなければ、コンピュータの進化は今よりずっと立ち遅れていただろうし、デザインやクリエイティブの世界も、今よりずっとつまらないことになっていただろう。小さな魔法の箱に人生の転機となるようなきっかけを与えられた人が、世界にどれほどたくさんいることか。それだけではない。iPodだって、iPhoneだって、ジョブズが世に送り出したものだ。そう考えると、彼の存在はとてつもなく大きい。

2005年6月にスタンフォード大学で行われたスピーチの中で、ジョブズは自身が大切にしているモットーとして、「The Whole Earth Catalogue」最終号の裏表紙に載せられていた言葉を紹介していた。

"Stay hungry. Stay foolish."(満足するな。常識を捨てよ)

今年1月のMacworld Conference & Expoの基調講演をジョブズが行わないことが発表された時、ネット上では、昨年から激ヤセしていた彼の健康不安説をめぐって、さまざまな憶測が流れた。本人からは「体重減少はホルモンバランスの崩れによるもので、現在回復中だ」という書簡が発表されたが、そんな発表がわざわざされること自体、彼の動向がアップルの株価だけでなく、世間に大きな影響を与えているということの証明だ。身体に気をつけてほしいとは思うけど、彼にはこれからも頑張ってほしい。スティーブ・ジョブズのいないアップルなんて、つまらない。あの小さな魔法の箱を使うことの喜びを、ずっと感じさせていてほしいと思う。

餃子大会

昨夜は、リトスタのミヤザキさん宅で開催された餃子大会にお呼ばれ(ていうか、年末年始、この人たちに遊んでもらい過ぎのような気が)。参加者4名のところ、スタンバイされた餃子の皮、100枚! まじっすか。ニラ餃子、豚肉セロリ餃子、マサラ餃子の3種類をみんなで包み、それをokayanがホットプレートでうまい加減に焼いてくれた。餃子を頬張り、ビールをごくり。嗚呼、素晴らしき黄金コンビ。「Snap」を更新することすら忘れて食べ続ける。あっという間にみんなで100個食べ切ってしまった。

で、今回も朝までコースになるのか‥‥と思っていたのだが、午前3時半という我々としては比較的健全な時間におひらき(笑)。布団と毛布を借りて、TRUCKのソファで寝させてもらった。うちの無印のベッドより寝心地いいかもしれない。

愉快なご夫婦、どうもありがとう。これから気合入れて仕事します。

新しい眼鏡

今日は自転車で多摩サイでも走ろうかと思っていたのだが、寒いし、起きたらお昼前だったりしたので、あっさりあきらめる。そういえば、去年の暮れに発注しておいた新しい眼鏡がもう出来上がっているはずだということを思い出して、渋谷のフォーナインズへ。

眼鏡はばっちり完成していて、店員さんが入念にテンプルやノーズパッドを調整してくれた。かけていることを忘れるほどのナチュラルなフィット感は、さすがフォーナインズ。ほかのメーカーのフレームも気にはなるけど、ここのフレームのかけ心地を一度味わってしまうと、もう浮気できなくなってしまう。

それにしても‥‥自分で買っといて何だが、このフレーム、ちょっとカッコつけすぎじゃないか? 明らかに顔が負けてる(苦笑)。新しい眼鏡をかけた僕を見た店員さんは、「すごくシャープなフレームなので、お仕事の時とかに使われるといいと思いますよ〜」と言ってくれた。うん、確かにこれをかけると、日帰り温泉に行きたいような気分にはならないかもしれない(笑)。

知っている人はごくわずかだと思うが、僕は2001年に個人サイトを開設して以来、ラダックに行くまで、ほとんど毎日のように更新を続けていた。どんなことを書いていたかというと、最初にその日にあったことを簡潔に書き、それからネット上で見つけた気になるニュースや、ちょっと変わったモノやサイトへのリンクをコメント付きでいくつか紹介するというものだった。当時のログはすべて僕の手元に残っているが、よくもまあ、毎日々々、こんなに熱心にサイトを巡回していたものだと少々呆れる(笑)。

ラダックから帰ってきてこのブログを始めるにあたって、以前のように毎日ニュースを拾い集めるのはやめることにした。というのも、当時に比べて、今はそういうちょっと変わったニュースやコネタを集めて紹介しているブログが、鬼のように増えたからだ。ほかで山ほど紹介されているのに、わざわざ自分がやる必要はない。それに、自分自身も、そうしたニュースを蒐集することにさほど興味を持てなくなった。ネタ元サイトを巡回することで時間を浪費するくらいなら、その分、短くても目鼻のあるちゃんとした文章を書くように心がけた方がいいような気がしたのだ。

そんなわけでこのブログは今、誰に言うともなくぶつぶつ独り言を呟いているかのごとく、すこぶる内向きな展開になっている(笑)。まあ、誰が何と言おうと、別にどうでもいい。少なくともここでは、僕は誰のためでもなく、自分のために文章を書いているのだから。

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‥‥でも、このアップルのiPhone用手袋の特許みたいなものは、やっぱり気になって仕方がない(笑)。

ながれてゆくたび

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

正月だし、たまにはぼんやりした夢みたいな話でも書いてみようかと思う。

去年の秋にラダックから帰ってきて以来、周囲の人から「‥‥で? 次はどこなんですか? またラダックですか? それとも別の場所?」と訊かれるようになった。あれだけ大仰なことをやらかしてしまった後なので、そんな風に思われるのも無理はない。ラダックについては、もうライフワークというか、これからもちょくちょく関わりを持つことになると思うのだが、それ以外に、旅に関して何かやりたいこと、行きたい場所があるのかというと、おぼろげながら考えていることがある。

僕が20代の頃から繰り返してきた旅は、国から国、街から街へと、流れ続けていくものだった。ラダックでの日々は一つの場所に留まり続けるもので、それはその場所に深く関わっていくためには非常にいい方法だった。でも、長く留まることなく流れ続けていく旅もまた、僕本来の旅のスタイルなのだ。

そういう流れ続けていく旅について書くことは、実はなかなか難しいし、僕自身も長い間壁を感じていた(「深夜特急」とか‥‥)。でも今なら、何となく書くことができるんじゃないかという気がしている。バックパックを背負って、見知らぬ国の見知らぬ街を、途方に暮れてとぼとぼ彷徨う日々を書くことが。

たぶんそういう旅には、一眼レフは持っていかない。GR DIGITALGX200だけをショルダーバッグに忍ばせて、目に映るものを感じるままにスパリスパリと切り取っていく。その方がしっくりくるし、画質云々以前にいい写真が撮れると思う。

肝心の旅の目的地はどこかというと‥‥どこだろう?(笑) 南米かもしれないし、アフリカかもしれないし、しつこくアジアかもしれない。本当に行くことになったら、きっとその場所から引力が届いてくると思うので、あまり心配はしていない(笑)。

‥‥まあその前に、そんな旅をやらかしても持ちこたえられるくらいの資金は貯めなきゃならないなあ。しばらく時間がかかりそうだけど。

僕は今、そんな「ながれてゆくたび」を書くことを、ぼんやりと思い描いている。

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  • Author : yama_taka
  • フリーランスの編集/ライター/フォトグラファー。旅と写真と自転車をこよなく愛する、生まれながらの根無し草。
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