ここ最近、集中して取り組んでいた原稿の第二稿がようやく完成。これからさらに見直しをかけなければならないが、とりあえず、飲み会の前に一区切りついたのでほっとした。
夜、ジュレーラダックのみなさんとリトスタで飲み会。今日のスペシャルゲストはなんと、「氷の回廊 -- ヒマラヤの星降る村の物語」の著者の庄司康治さん。庄司さんは僕がラダックで書いていたブログをたまたま見つけて、時々コメントまで寄せてくれていたのだが、今回の飲み会にお誘いしたところ、わざわざ三鷹まで足を運んでくださったのだ。
大先輩の前で少なからず緊張していた僕に、庄司さんは笑いながらこんな言葉をかけてくれた。
「ラダックやザンスカールのことでは、山本さんが書いていたブログがすごく刺激になりました。おかげで、錆びつきかけていたあの土地への思いが甦りましたよ」
なんだか、不思議な気分だった。数年前、日本の仕事をすべて放り出してまでラダックでの長期取材をすべきかどうか悩んでいた僕は、庄司さんの本を読んだことで、「日本にもここまで頑張ってザンスカールやチャダルを取材している人がいるのか‥‥」と、少なからず背中を押してもらったからだ。その一押しをしてくれた人に、目の前でそんな言葉をかけてもらえたというのは、本当にありがたいことだった。世の中、巡り巡って何がどうなるかわからない。
喜んでばかりもいられない。これから全身全霊、自分の持てる力のすべてを注ぎ込んで本を作り上げなければ、何もかも無駄になってしまう。物書きは、自分で書いた作品でしか恩返しをすることができない。背中を押してくれた人の期待に応えるためにも、頑張ろうと思う。

