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2010年6月 Archive

インド人観光客が増えた理由

  • Posted by: yama_taka
  • 2010年6月30日 16:07
  • 雑記

今年に入ってラダックへの旅行を考えている方は、デリー〜レー間の航空券の高騰ぶりに驚かれているのではないでしょうか。だいたい、いつもの年の二倍かそれ以上の値段で、しかもなかなか空きが出ない。日程が迫ってくると、ポツポツと安い値段での空きが出ることもあるようですが、最近は多い時で日に6便も飛んでいることを考えると、かなりの異常事態です。

この航空券の高騰は、今年の春から大量のインド人観光客がラダックに押し寄せていることに原因があります。なぜ、急にインド人観光客が増えたかというと...それは、去年インドで公開されてヒットした「3 Idiots」という映画が影響しているようです。僕は未見なので映画の詳しい内容は書けないのですが、この映画の重要な場面がラダック東部のパンゴン・ツォ湖畔で撮影されたらしく、それを見たインド人たちが、大挙してラダックにやってきているのです。

とはいえ、彼らはラダック自体にはあまり関心がないようで(苦笑)、レーに到着して豪華なホテルにチェックインしたら、すぐに旅行代理店に行って「3 Idiots Lakeに行きたいんだけど!」と言うそうです(笑)。パンゴン・ツォという地名すら知らない人も多いみたいですね。

まあ、きっかけが何であれ、多くの人がラダックのことを知るのはいいことです。でも、あの航空券の値段は、もう少しどうにかならないかなあ...(笑)。

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シェイ ブンスコル

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6月26日、シェイの村ではブンスコルと呼ばれる行事が行われました。ゴンパが所蔵しているカンギュール(経典)を村人たちが背負って外に担ぎ出し、僧侶たちとともに村の中を練り歩いて、人々に祝福を授けて回るという行事です。からりと晴れた空の下、数十人の村人たちがブンスコルのために集まりました。

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ILPのシステム変更について

ラダックでは今年になってから、外国人立入禁止区域やインナー・ライン・パーミット(ILP)が必要なエリアに関するシステムに大幅な変更が加えられました。

まず、ILPを取得すれば入域できるエリアが大幅に拡大されました。

・パンゴン・ツォ:スパンミクの先にあるメラクまで
・ルプシュ:マヘ橋の先にあるニョマ付近まで
・ヌブラ:フンダルの先にあるトゥルトクまで
・ラダック西部:ガルクン、バタリク、チクタンなど

細かく挙げていくと他にもあるかもしれませんが、これで、ILPがあればだいたいどこにでも行けるようになったと言っていいかもしれません(個人的には、ハンレ・ゴンパにまだ行けないのが残念ですが...)。

また、これまでILP申請の際には外国人4名以上のパスポートが必要でしたが、今年からは外国人2名以上のパスポートがあればOKということになりました。ただ、従来は旅行代理店がパスポートのコピーをうまく使いまわしてくれたので、一人で取得代行を依頼してもILPをもらうことができたのですが、今年からはそのコピー使いまわし策がうまくいくとは限らないようなので、申請時には2名分のパスポートの現物があった方がいいみたいです。

ILPを取得して現地に向かう際も、ILPを取得した時のメンバー2名が揃っていないと、チェックポストによっては止められてしまう場合もあるそうです。状況が急激に変わった直後なので、しばらくは単独行動は控えた方が安全かもしれません。

ラダック西部のガルクン、バタリク、チクタンなどはカルギル地区に属するため、カルギルのDCオフィスでILPを取得する必要があります。滞在日程もわずかしかもらえないようなので、これらの地域での長期滞在は難しそうです。

今回新たに開放された地域は、距離的、時間的にも、ジープをチャーターしなければ行くことは困難なので、旅行会社でILPの申請代行とジープをセットで依頼して、ルートについて実現可能かどうか、入念に確認した方がいいと思います。

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ヘミス・ツェチュ再び

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6月21日、22日は、ラダック最大の僧院、ヘミス・ゴンパでツェチュの祭りが開催されました。例年は大勢の外国人観光客が見物に来ることで知られているこの祭りですが、今年は座主のドゥクチェン・リンポチェがおいでになるということで、ものすごい数のラダック人が祭りの会場であるゴンパに押し寄せました。

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二年ぶりのラダック

ラダックなう。......と書くのが今風なのかな?(笑)

昨日、日本を発った後、特にトラブルもなく、今朝の飛行機で無事にラダックのレーに到着しました。デリー空港での夜明かしは相変わらずきついけど、飛行機の窓の外から見えるザンスカール山系を眺めていたらだんだんテンションが上がってきて、レーに着いたとたん、疲れも何もかも吹き飛んでしまいました。

手が届きそうなほど近い空。乾いた空気。ひりつく陽射し。やっと、戻ってくることができた。

二年ぶりのラダック。デチェンさんをはじめとするノルブリンカ・ゲストハウスの一家の人々をはじめ、ラダックの知り合いの人たちも元気そうです。みんな、びっくりするくらい変わっていない。顔を合わせるたび、みんながパッと笑顔になって、走りよって握手をしてくれるのが本当にうれしいです。

正直、決心するまではいろいろ悩んだけど、来てよかったなあと心から思います。

明日から、ヘミス・ツェチュが始まります。いつもはめったに来られないドゥクチェン・リンポチェが今年はおいでになるとのことなので、ラダックの人たちは大盛り上がりです。僕も高山病が大丈夫そうなら、カメラを担いで出かけてきます。

また落ち着いて時間ができたら、いろいろ書こうと思います。ではでは。

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僕が戻る場所

  • Posted by: yama_taka
  • 2010年6月13日 13:20
  • 写真 | 雑記

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今年三月、西荻窪で開催されたラダックのグループ写真展の打ち上げの席で、ある人にこんなことを言われました。

「山本さんは、ラダックの話をしている時と、それ以外の話をしている時とでは、顔つきが全然違いますね!」

‥‥すみません。どうやら普段の僕は、相当に邪念と煩悩にまみれた顔つきをしているようです(苦笑)。

出発の日が近づいてきました。思わぬ高騰に悩まされていたラダックまでの航空券も割安なものを入手できましたし、係員の手違いを発端にもめにもめていたインドヴィザも、どうにか必要な有効期限のものを確保しました。実はまだ仕事が完全に片付いていませんが(汗)、これで約二年ぶりに、ラダックに戻ることができます。

ラダックに「戻る」。

その言葉が、今の僕の気持には一番しっくりきます。戻りたいと思える場所がある。会いたいと思える人がいる。それはたぶん、とても幸せなことなのではないか、と。

今度の旅で、何かものすごいことをやり遂げてやろうとは、実は全然考えていません。今までわかっているようでわかっていなかったこと、できているようでできていなかったことを、一つひとつ確かめながら、少しずつ積み重ねていこう。楽しいことばかりではなくて、苦しいことや悲しいこともあるだろうけど、そうして過ごした時間そのものが、きっと僕自身にとってかけがえのない記憶になる。今はそう思っています。

ラダック滞在中は、あっちこっちを走り回ってかなりバタバタしそうで、このブログもどのくらいの頻度で更新できるかわかりませんが、できるだけ現地の情報をお届けできればと考えていますので、よろしくお願いします。

では、「戻って」きます!(笑)

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天候不順

  • Posted by: yama_taka
  • 2010年6月 9日 13:56
  • 雑記

6月になると、ラダックでは短い夏が始まります。外部からの観光客も増えはじめる頃ですね。デリー在住の僕の友人も、今ちょうどラダックに滞在しているのですが、今年のラダックは、何だか妙な天気なのだとか。

例年は5月中旬にはオープンするはずの周辺の峠道も、今年は未だに除雪が終わっていないそうです。ラダックへのメインルートとなるマナリ〜レーロードも、一昨日にオープンしたと思ったら、また雪が降って通行止めになりました。ヌブラとの間のカルドゥン・ラも、パンゴン・ツォとの間のチャン・ラも、開通と閉鎖をくりかえしている模様。雪だけでなく雨の量も多いらしく、ダー・ハヌー地方では豪雨で水害に見舞われたエリアもあったそうです。

陸路でのラダック入りや、現地でジープをチャーターして遠隔地を回ることを計画している方は、事前にしっかりと情報収集することをおすすめします。

ラダックではこれからの1、2カ月間が農作物の生育に大切な時期だけに、何とかすっきりとした夏を迎えてほしいものですね。

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小さな花

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僕がラダックで暮らしていた頃から、二年近くの月日が流れました。「ラダックの風息」を読んでくださった方からは、今でもよくこんなことを訊かれます。

「でも、何でラダックだったんですか? どうしてラダックを選んだんですか?」

‥‥これは難しい質問です(苦笑)。どうして僕がラダックを選んだのか、かいつまんで一言で言い切ってしまうと、本の中でも書いたように「一目惚れのようなものだった」のだと思います。でも、そこをあえて、もう少し掘り下げて考えると‥‥。

僕がラダックにいた時に感じていたのは、何というか、「生きている手応え」のようなものだったのではないかと。

何もかもが便利で行き届いていて、でも煩わしいくらいに複雑な日本に比べると、ラダックはものすごくシンプルで、そして比べものにならないほど厳しい場所でもあります。そうした場所に身を置くと、余計な飾りをすべて剥ぎ取られた、完全に素の状態の自分と向き合うことができる。自分の弱さや情けなさを思い知らされながら、精一杯あがいていると、日本では感じることのできなかった「手応え」を、ふっと感じることがあるのです。

標高5000メートルを越えるルプシュの山中を、一人ぼっちで歩いていた時。周囲は見渡すかぎり、空と険しい山ばかり。酸素は平地の半分ほどしかなく、必死に両足に力を込めても、スローモーションのようにしか動かない。顔を上げて前を見ることさえできずに、歯を食いしばって峠の頂上を目指していた僕の足元には‥‥。

写真のような、黄色くて小さな花が、平たい岩の間から、びっくりするほどたくさん咲いていました。

あの時、あの場所で、あの小さな花たちが咲いていたことを忘れないでいたい。うまく言えませんが、たとえばそれが僕にとっての「手応え」で、ラダックを選んだ理由、そしてまたラダックに戻る理由なのだと思います。

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